俺の島流しプロレス生活:富士原涼

新日本プロレスについての記事が主ですがインディー含めプロレス”界”について時にこってり話します。

高頻度開催の名古屋・ドルフィンズアリーナ大会から見る戦略|新日本プロレス

頻度開催の名古屋・ドルフィンズアリーナ大会から見る戦略|新日本プロレス

 

本日4月20日愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)で行われる「SENGOKU LORD in NAGOYA」ですが・・・

 

この大会、何かと「違和感」を感じてました。

 

まず大会タイトルの「SENGOKU LORD in NAGOYA」、「レスリングどんたく」シリーズ中にも関わらず、独立した【ビッグマッチ】という形での開催。

 

これ自体は熊本の「レスリング火の国」や広島のサブタイトル「安芸の国戦国絵巻」のように初めての試みでは無いが・・・

 

大会ロゴもなんとなく急務で作った感じも・・・

 

けどよーーく考えてみました・・・

 

注目したいのが【ビッグマッチ】と新日本プロレスが公式にアナウンスしているということ。

 

3月9日にニュージャパンカップで同会場を使用したばかりなのに一ヶ月という非常に短いスパンでビッグマッチを開催するという姿勢・・・とても強気である。

 

確かにドルフィンズアリーナ大会は非常に動員数も好調ではある。

 

  • 2019年3月9日「ニュージャパンカップ」4122人
  • 2018年11月25日「ワールドタッグリーグ」4479人(満員)
  • 2018年7月28日「G1クライマックス」5735人(超満員札止め)
  • 2018年3月10日「ニュージャパンカップ」4016人(満員)

 

用意している座席数の関係からか満員発表にはならない大会もあるものの、単純に数字だけで見るとまさに「ドル箱」と言える。

 

けど3月9日に4000人超を動員したばかりの会場で、ビッグマッチ使用で対戦カードもシングルタイトルマッチが2試合組まれているとはいえこの「SENGOKU LORD in NAGOYA」、成功するのか!?

 

これが成功すればこの時期でビッグマッチが定着するし、動員数次第では時期をずらすなどの対策も考えられる。

 

なんにせよ、新日本プロレスは名古屋での【ビッグマッチ】仕様の開催に拘ってくると思うのだ。

 

上記のように、ドルフィンズアリーナ大会は好調な動員数とはいえ、シリーズ中の一大会という位置付けが続いていた。

 

現在は札幌、大阪、福岡、神戸と年間で定着している豪華版の【ビッグマッチ】を愛知・名古屋でも定着させたい新日本プロレス・・・

 

なぜ?ここで名古屋を重要なマーケティングに据えるのか?

 

エンタメ業界における新たな「名古屋飛ばし」問題

 

昔からエンターテインメント業界をはじめ、「名古屋飛ばし」という言葉があったのはご存知ですか?

 

え?それを言うなって?いやいや避けて通れない話ですよコレは。

 

これは1992年に東海道新幹線の「のぞみ」が運転開始した時に一部の列車が名古屋駅を通過したことが影響して、数多くのエンターテインメント系イベントが東京開催の後には名古屋を「飛ばして」京阪神、福岡と続いていたことに所以した言葉なんですが・・・

 

その後名古屋駅にも「のぞみ」が停車するようになりそれからここ数年ほどはかつてほどの「名古屋飛ばし」が見られなくなっていたかな?と考えられていたのですが、別の問題で「名古屋飛ばし」が発生・・・

 

アリーナクラスの会場が少なくなっているのである。

 

これまでナゴヤドームと日本ガイシホール(旧レインボーホール)が名古屋地区におけるビッグイベントのメッカだったのだが、ここに来て日本ガイシホールが改修工事に入り、2020年7月まで仕様できなくなっているのだ。

 

1万人クラスの日本ガイシホールが使えなくなるのはコンサート系イベントとしては結構な痛手。でもナゴヤドームは大きすぎる・・・そうなると必然的に名古屋は「飛ばされる」ことになる。

 

おそらく今年は名古屋在住のアイドルやアーティストのファンたちはもどかしい思いをしていることだと思う・・・目当てのイベントを観るために、これまでは地元で観れていたのが遠征という選択肢を考えなければいけないですからね〜。

 

なんだかんだ言って交通費や宿泊費ってバカにならないですもんね・・・。

 

 

しかしそこで新日本プロレスは【逆】を行ったワケです。

 

名古屋大会を「増やす」ことを選択しました。

 

もともとドルフィンズアリーナのキャパ5000人は新日本プロレスのビッグマッチとしてはまさにジャストサイズ。

 

名古屋でビッグイベントが減る2019年〜2020年、ここでコンサートに予算を使う予定だったお客を掴める可能性も十分にある。

 

ここでドルフィンズアリーナ大会開催を高頻度であろうが増やすのは「賭け」でもなんでもなく、歴とした「戦略」だろう。

 

この機会に名古屋におけるビッグイベントを定着させることで名古屋地区のプロレス人気を上げる・・・ひいては他団体にも波及すればこんなに嬉しいことはないでしょう。

 

「名古屋飛ばし」も、これも逆に言えば東京にも京阪神にも近いと言うこと。ツアー日程にも組み込みやすいので小規模団体が名古屋で開催しやすい土壌が完成すればプロレス界全体としても非常に歓迎すべきこと。

 

まして愛知県は現IWGPヘビー級王者であるオカダ・カズチカの地元でもある。

 

新日本プロレスはさほどレスラーの「地元感」を出すことは少ないがそれでも見てるお客からすれば地元選手は応援したくなる。まして大スターであるオカダ・カズチカならなおさらだ。

 

今回は主役を飯伏幸太に譲ったが、オカダ自身も地元・愛知県でのIWGPヘビー級選手権を実現したいと思っているだろう。

 

そのためにもファンの力は必要。

 

本日はまだ当日券があるのかな?ぜひ名古屋のファンの皆様には満員フルハウスにして名古屋ビッグマッチが定着させて欲しいところである。

 

 

© fujiharaarmber