俺の島流しプロレス生活:富士原涼

新日本プロレスについての記事が主ですがインディー含めプロレス”界”について時にこってり話します。

すべてを捨てて挑んだ男・金丸義信

 

私は金丸義信の事を『最も成功したレスラー』のカテゴリーに入れています。

 

ジャイアント馬場小橋建太秋山準。これほどの男たちのDNAを受け継ぎながら、全く表に出そうとしない姿勢。

 

全日本系団体のジュニアの勲章を総ナメにしておきながら、それをひけらかそうともしない姿勢。

 

普通、彼ほどの実績・経験があればそれを盾にして新日本ジュニアで風を切って歩く事も出来たはずです。

でも、彼はすべてを捨てて、鈴木軍の一員として、今現在に至っています。

 

以前、鷹木信悟が新日本ジュニアで輝くためにすべてを捨てないという手法をとった という記事を書きました。

 

この金丸義信は全く逆。

 

本当にすべてを、自分すらも捨てている

その上で輝いている。

 

彼ほどのキャリアでこんな離れ業をやってのけたのだからレスラーとして『成功した』という他ないでしょう。

 

どのくらいのものを捨てたのか?わかりやすく説明するためにザッと彼の経歴を個人的な感想・見解を交えながら説明していきます。

 

デビューすぐに小橋・秋山のDNAを注入される

金丸がデビューしたのは1996年(全日本プロレスにて)。新人の頃から軽快な空中殺法を使うことが許され、当時の全日本ジュニアではのちにデビューする丸藤正道とともに次世代のエース候補として期待されます。

また、小橋建太&秋山準のタッグチーム”バーニング”に志賀賢太郎とともに加入。ユニットとして活動するとともに小橋の付け人も平行。ノア旗揚げまで小橋と秋山、両トップのDNAを注入されます。

 

キャリア5年でノアジュニアの中心を任される

プロレスリング・ノアには旗揚げと同時に参加。GHCジュニア王座設立と同時に行われた同王座初代王者決定トーナメントを制覇。初代王者になります。この当時のノアジュニアはトップ戦線とは一線を引いていた菊地毅を覗き(のちにジュニア戦線に参入)、金丸を筆頭に丸藤、KENTA橋誠杉浦貴とまだキャリア数年の選手ばかりで構成されていたのですが試合内容でヘビー級を凌駕する人気を獲得。金丸はその中心に常に立っている存在になっていました。

 

ノア退団までの期間にジュニア選手としての確固たる地位を確立

ノア在籍時の十数年間にGHCジュニア王座を6度、GHCジュニアヘビー級タッグ王座を4度、さらには新日本に参戦しIWGPジュニアタッグ王座を獲得。ノア内においてはジュニアリーグ、ジュニアタッグリーグも制覇。現在で例えるなら新日本ジュニアにおける2010年代のKUSHIDAのような存在感・実績を作り上げました。またジュニア戦線以外の活躍では秋山一派からの脱却にも成功。ヒール軍団の一員としてノアマット全体をかき回す存在にもなっていました。KENTA 平柳玄藩らと組んでいたNO MERCYというユニットは私の中ではノア史上ナンバーワンユニットです。

 

全日本移籍後も難なくジュニアの中心に

2013年に秋山準、潮崎豪らとともに全日本プロレスに再移籍。ここで新人の頃には獲得出来なかった世界ジュニアヘビー級王座も獲得。師匠・秋山をパートナーにアジアタッグ王座も獲得。

 

ノアにUターン参戦 そして鈴木軍に電撃加入

2016年に再びノアに参戦。当初は同じくUターン参戦していた潮崎豪のパートナーとしての立ち位置でしたが突如裏切り鈴木軍に電撃加入。当時のノアvs鈴木軍全面戦争においてGHCジュニア王座をタイチから奪還した石森太二を破り自身7度目の王座戴冠とともに早速鈴木軍にベルトを奪い返すという大仕事をやってのけました。

 

 

 

そして2016年、ノアから撤退した鈴木軍。この時に金丸はフェードアウトしていくものとばかり思っていました。

 

しかしそこには何食わぬ顔でメンバーとして居座る金丸の姿がありました。

 

上記の経歴のように、多少の新日本参戦経験はあるものの、ほぼ生粋の”馬場全日本系譜”育ちの金丸が、この現在の新日本でどう動いて来るのかと思ったんですが、そこに居たのは今までの経歴・実績をすべて捨ててきた金丸義信だったんです。

 

これだけの経歴があればそれを武器にして自慢げにジュニア戦線に殴り込みをかけてきても不思議ではないのに。

あの丸藤正道が(2019年の話を加えると石森太二も)1度も勝てなかった男が、それをしなかった!

 

なんなら、今までそんなもの1度も見せたことなかったのに、『ウイスキー瓶』を手に持つ”ヒールマスター”というキャラクターを上書きされてきたのです。”自分”すらも捨てたということに他ならないのです。

 

 

”なぜ”このような状況を受け入れたのか?

そして”なぜ”ボス・鈴木みのるは新日本に逆上陸する際に金丸を外さなかったのか?

 

これまでの3年間を見れば、特にこの『Road to THE NEW BEGINNING』シリーズを見ればよくわかるはずです。

 

 

これまでの栄光を振りかざす必要なんか無いくらい圧倒的に仕事が出来る。

 

これに尽きます。

 

鈴木みのるはメンバーに対して表立って何かをコメントすることはあまり無いです。

 

その中でも、この金丸に対する意見を出している場面は、少なくとも私は殆ど記憶に無いです。

 

それほど鈴木みのるからの評価も高い。

 

自分と死ぬほど殴り合ったあの小橋・秋山の弟子がまさか自分の最も優秀な部下になろうとは。面白いものです。

 

すべてを捨てて来たが決してすべての過去が消えたわけじゃ無い。。

 

2019年、いや、この先しばらくは金丸義信がペースを握っている番だと私は思います。

 

 

 

ではまた明日書きます。

金丸のウイスキー瓶の中身は果たして、、、。それもプロレスですね。

 

 

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